シェアハウス、始めました。

僕が1棟目のシェアハウス 『green apartment 』を開設したのが、2013年12月。今日は2021年1月1日なので、もう7年前。物件探しから数えたらほぼ8年。もう忘れかけだけど、忘れてしまわないようにその時の気持ちを記録しておきます。

18才の頃、地元東京八王子の高校を卒業後、親の勧めでNewZealandへ行くことになりました。進路が決まらず、就職するか、留学するかを迫られ、しょうがなくの留学。向こうでは日本語学校へ通い、午後はクラスメイトとプラプラし、映画を見たり、ニートなみの生活をおくっていました。ただ、多国籍のクラスメイトと仲良くなって話しをすると、世界って色々あるんだなぁと、少し世界を身近に感じるようになりました。その翌年、NZの大学へ入学することに決めました。

途中大学をAustraliaに転校し、なんとかそこで卒業。5年半の留学の間、ホームステイ、友達と一軒家をシェア、留学生用シェアハウス、友人宅に間借りなど、部屋を転々としました。ただ、どこへ行っても他人と同じ屋根の下の生活で、今日はどうだったとか、夕飯を一緒に食べたり、休日もシェアメイトと時間をつぶしたり、何でもないけど他人といるのが当たり前の生活を過ごしました。同居相手は留学生も多く、たくさんのカルチャーショックがありました。勉強に対する真剣さ、家族を大切にする気持ち、お金に対するハングリーさ、国の情勢に振り回される進路。今振り返ると、みんなと過ごすその時間が僕にとっての本当の学びの時間でした。

僕が留学していた時はまだ外国とは距離がありました。国際電話はプリペイド式、ADSLのインターネットでEmailをやり取りするのがやっと。今はSNSで世界中いつでもどこでもつながっていてる。でも本当に近い距離で他人と関わることは、日常生活でありますか?24時間365日、他人と深く接することで、僕は見える世界が広がりました。他人を深く理解することで、自分のことも少しは理解できるようになりました。ワンルームを借りる替わりにシェアハウスに住むだけで、そんなチャンスが得られるのなら、人生徳してると思います。

日本に帰国後就職し、ワンルームに住み帰って寝るだけの日本式サラリーマン生活をおくっていました。働くことに疲れてしまい、自分でお金を稼ぐか?と考えた時に、シェアハウスが頭をよぎりました。もしシェアハウスに住んでいたら、僕のサラリーマン生活はもっとカラフルで充実していたんじゃないか?よし、どうせするなら、僕はそんな環境が当たり前になる場所づくりをしよう。それが始まりの始まりでした。

Jiro

シェアハウスになった初めての日の夜。友人呼んで3人でしたお鍋。

シェアハウスになった初めての日の夜。友人呼んで3人でしたお鍋。